第69回ネット句会結果発表
互選高点句
九点句
年越の炎を伸ばし絵蝋燭 美保子
八点句
北風や軒に小さき柔道着 吾浪
年越の火廼要慎の奉書紙 憲明
七点句
味噌蔵の大杉樽や年送る とし子
忘年の鴉が枝を落としたる のびる
藤本美和子主宰選
特選
年越そば祇園やぐ羅と決めてをり 紀久子
「祇園やぐ羅」の創業は明治三十三年。古都の老舗が効果的だ。
入選
胸の色見せ初声の尉鶲 菊恵
志ん朝の落語一席年を越す 小芥子
年の瀬や壁に光れる卸し金 sooshi
コンサートホールにて年惜しみけり 瑞正
菅家瑞正選
特選
湯豆腐の湯気もろともに啜りけり りり子
「湯豆腐」の鍋を囲む人達の歓声が聞こえ「もろともに」が巧者。
入選
年越の炎を伸ばし絵蝋燭 美保子
黒松に凭れて年を惜しみけり 礼子
年の瀬や壁に光れる卸し金 sooshi
年越や陰膳据うる小さき母 葉子
陽美保子選
特選
年越の火廼要慎の奉書紙 憲明
火への感謝と畏怖のお札が年越の季語を得て重みを持つ。句姿も良い。
入選
一陽来復赤べこの首揺れにけり sooshi
捨てきれぬものに鉛筆年の夜 せんかう
年越の枕カバーに日の匂ひ のびる
折鶴の羽をしづかに冬至の日 他家人

