第50回ネット句会結果

互選高点句	
十一点句 
夏霧の晴れて桂の大樹かな      美砂子
九点句  
麦秋や少年少女鼓笛隊        音思
ペインティングナイフの撓る芒種かな 憲明     
七点句  
太白をほのと映せる代田かな     sooshi
しばらくは喪服のままや蒲筵     春子
三者面談目高らのきらきらと     麻美

藤本美和子主宰選
特選
ペインティングナイフの撓る芒種かな 憲明     
物に託した良さ。「撓る」と「芒種」の季節感のバランスがいい。
入選
緋目高は家で生まれたものである   紀久子
軽暖や海の香のする磯馴松      志向
投函は葉書一枚若葉風        瑞正
オリーブの葉の光りたる薄暑かな   美砂子        

菅家瑞正選
特選
太白をほのと映せる代田かな     sooshi
水をたっぷりと引いて水鏡になった「代田」。宵の明星が美しい。
入選
縁側に並ぶ座布団麦の秋       葉子
青梅の転がる青き苔の上       由美子
目高見る我を目高も見てをりぬ    美砂子
紅薔薇に雨粒重き朝かな       京子

陽美保子選
特選
三者面談目高らのきらきらと     麻美
目高のみが生き生きとして、三者面談の緊張感がよく伝わる。
入選
夏燕フランスパンの噛みごたへ    タミ子
投函は葉書一枚若葉風        瑞正
えごの花模範患者となりにけり    実由紀
縁側に並ぶ座布団麦の秋       葉子