第65回ネット句会結果発表
互選高点句
十三点句
花すすき足湯に足の指ひらく 小芥子
藍染の文字の白さや秋はじめ のびる
十点句
一艇の水脈ひく湖や初尾花 タミ子
八点句
オホーツクの空の青さよ初さんま 浩
七点句
いきものに匂ひありけり芒原 美保子
藤本美和子主宰選
特選
花すすき足湯に足の指ひらく 小芥子
調べの美ともの皆澄む秋の季節感が湯の足をくっきりと見せます。
入選
二三本失敬したる尾花かな 隆行
三連休芒一本挿しにけり 春子
花カンナ燃ゆる活断層の上 隆夫
みんみんが鳴き止む草の匂ひけり 小芥子
菅家瑞正選
特選
藍染の文字の白さや秋はじめ のびる
この「白さ」が、如何にも「秋はじめ」らしい雰囲気を醸し出す。
入選
夕空の色にも残る暑さかな 京子
蜩や湖の残照惜しみつつ 吾浪
芒揺れ時刻どほりの発車かな 麻美
先頭と離れてきたる芒かな 憲明
陽美保子選
特選
秋口の大きな御飯茶椀かな 春子
豊作を予祝するかのような大きな御飯茶碗と季語遣いがいい。
入選
花すすき足湯に足の指ひらく 小芥子
ひと本の大王松と秋の雲 小芥子
先頭と離れてきたる芒かな 憲明
みんみんが鳴き止む草の匂ひけり 小芥子