互選高点句
十点句
じやんけんのこゑの抜け来る雪間かな まり
九点句
丑雨にひらく淡墨桜かな 直穂子
四月馬鹿修正液をつかひては のびる
山頂に雲のあつまる卒業歌 のびる
八点句
陽炎や柵よりぬつと馬の貌 志向
眼科歯科神経内科四月馬鹿 春子
藤本美和子主宰選
特選
ゴムの木の伸びてななめや万愚節 小芥子
季語遣いによって実直な景の内に潜むおかしみを引き出した。
入選
太き眉せはしく動く万愚節 雅子
手を置きて仏足石の暖かき 礼子
エイプリルフール昼湯につかりけり タミ子
エイプリルフールの空の青きこと 美砂子
菅家瑞正選
特選
山頂に雲のあつまる卒業歌 のびる
卒業に対する祝意の籠もった内容で、遠山へ延びる歌声が聞える。
入選
弓なりに走る菜の花列車かな 隆夫
春落葉揺れし小町の化粧井戸 光雲2
それぞれの人それぞれの桜かな 京子
鳥声に辛夷の空の揺れにけり モネ
陽美保子選
特選
丑雨にひらく淡墨桜かな 直穂子
丑雨という言葉が効いている。薄墨桜の妖しさもひときわ。
入選
じやんけんのこゑの抜け来る雪間かな 真理
眼科歯科神経内科四月馬鹿 春子
手を置きて仏足石の暖かき 礼子
エイプリルフールの空の青きこと 美砂子
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