句集

句集・著書
長沼利恵子句集『自画像』

自選十五句 音のあるところ光りて冬泉 落葉松の直幹に春兆しけり 波消のなかの波音夏の月 蜂の子を食べて賢くなりにけり 丸ひとつ大きく描いて春を待つ 壊死の足上げて下ろして夜の長き 仰臥にも時流れけり旱星 まんばうを食ひ菜 […]

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句集・著書
井上弘美句集『夜須礼』

自選十五句 野遊びの靴脱ぐかへらざるごとく 荒縄をくぐる荒縄鉾組めり 流氷原を行くたましひの青むまで 蝮酒ぐらりと闇が傾ぎけり 犬岩の耳滅びゆく冬銀河 すこやかに大地濡れゆく杏の実 ひるがへるとき金色の鰭涼し 金星の神在 […]

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